東洋医学とメンタル
急に肌寒くなってきました。
ようやく夏が終わったと思ったらもう
年末が目の前というような気分です。
11月7日の立冬までは秋の土用期間
であり、ただでさえ体調が整いづらい
時期ですので、カゼなど引かれません
ように、十分ご自愛してお過ごしくだ
さい。
さて、寒さが訪れると同時に日照時間
もどんどん短くなります。
季節の変わり目で寒暖差が大きくなる
と自律神経の負担が増すことは知られ
ていますが、日照時間が短くなること
によっても、ヒトの脳は大きな影響を
受けているそうです。
日光は幸福ホルモンとも呼ばれる脳内
物質・セロトニンの分泌を促します。
秋に一抹の寂しさや物悲しさを感じる
人が増えるのは、陽射しに接する時間
が少なくなりセロトニンの分泌が減る
ことも、要因のひとつだと考えられて
います。
このところ、理由なくメンタルが落ち
込みがちであるとか、夜眠れないなど
の自律神経系の不調がある方は、これ
からの季節は、昼間に積極的に日光に
当たってみてください。
東洋医学では、メンタルの不安定さは
体調不良のあらわれだと考えられてい
ます。
東洋医学の特徴として、感情をつかさ
どるものは、脳ではなく内臓であると
されます。
過度の感情は内臓の不調を招き、また
内臓が不調であるために特定の感情が
過剰にあらわれることもある、と考え
られています。
怒りっぽい・イライラ・鬱々
↔ 肝臓の不調
浮かれっぽい・不安が強い・不眠
↔ 心臓の不調
くよくよ考えすぎる ↔ 胃腸の不調
憂い悲しみやすい ↔ 肺の不調
恐れ驚きやすい ↔ 腎臓の不調
東洋医学では、このような相関関係が
設定されています。
たとえば、秋は肺に負担がかかる季節
だとされていますので、養生して肺を
健康に保つと秋特有の気分の落ち込み
や物寂しさが軽減されて、元気に過ご
せるかもしれません。
東洋医学的な肺とは、鼻腔や気道など
も含む呼吸器全般と皮膚や免疫系など
を包括する概念です。
肺を健康に保つ養生とは、
・お部屋を加湿して乾燥対策する
・白い食材を食事に取り入れる
牛乳、豆腐、白ごま、白きくらげ、
蓮根、山芋、白ねぎ など
・早寝して睡眠を十分とる
・深呼吸する
・乾布摩擦する
などがあります。
季節の変わり目に差しかかり、体調や
メンタルが揺らぎやすくなっていると
いう方は、日光浴のほかに、東洋医学
的な養生法もとりれてみてはいかがで
しょうか。
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