足三里の効能
『足三里』というツボがあります。
24日にNHKで放送された東洋医学の
特別番組でも取り上げられていたのです
が、ご覧になりましたでしょうか。
足三里にお灸を据えることで免疫力を
向上させることができます。
アフリカで猛威を振るっている結核の、
予防や病後の体力回復などに、この作用
を活用しようという”モクサアフリカ”の
取り組みが紹介されていました。
足三里は『足の陽明胃経』という胃に
つながる経絡に属し、古来より養生、
健康増進、疲労回復などに使われてきま
した。
江戸時代の俳人・松尾芭蕉も、旅の疲れ
を取るために足三里に灸を据えていたそ
うです。
鍼灸師が足三里を使う場合は、他のツボ
と組み合わせたり、補瀉(ホシャ)と
いう操作を加えることで、具体的な効能
を狙っていきます。
補瀉の補は「身体に必要なものを補うこ
と」、瀉は「身体に不要なものを除くこ
と」というような意味です。
足三里に鍼や灸で補法を施すことで、胃
腸の”気”や”陽”を補うことができます。
そのため疲労が回復したり、免疫力が
UPしたりするのです。
瀉法を施すと、身体に篭った余分な湿気
を排出したり、消化器系に停滞した”気”
の巡りを良くしたり、余計な熱を帯びた
胃腸を冷ましたりすることができます。
ゲップや胃酸が上がるような症状、口臭
などに使うこともありますよ。
食べ過ぎて胃がもたれたり、食欲が出な
かったり、脚が疲れたりしたときに、
ご自宅での指圧や灸もおすすめです。
押すとズーンと響くような感覚があると
思いますよ。
足三里の位置はこちらをご参照ください。
今後も使えそうなツボがありましたら
ご紹介していきますね。
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