発達障害
今週NHKで「発達障害って何だろう」
というキャンペーンが行われています。
いろいろな番組で発達障害が取り上げ
られていますので、ご覧になった方も
多いのではないでしょうか。
発達障害は、生まれつき脳機能の発達に
偏りがあるため、幼児のうちから何らか
の症状があらわれることも少なくありま
せん。
お母さんが、ほかのお子さんたちと比べ
て何かが違うと気づき、医療機関を受診
されることも増えているようです。
自閉症スペクトラム障害
注意欠如・多動性障害
学習障害
などに分類されますが、症状のあらわれ
かたや発達のスピードは、個人によって
様々です。
病気ではないので、治療により治るもの
ではありません。
ただ、診断がなされることによって、
お子さんに合った療育が受けられたり、
ご家族が相談する窓口が開かれて、個人
に対する理解も進む可能性があります。
症状の軽重はありますが、発達障害の
可能性がある方は、10~15人に1人くら
いの割合だといわれています。
大人になってから社会生活でつまづく方
も多く、まったく他人ごとではありませ
ん。
学校のクラスや会社の同僚のなかにも
いらっしゃるかもしれませんし、自分自
身がそうかもしれません。
生きづらさや悩みを抱えているご本人
だけでなく、周囲の人も発達障害に関す
る知識を深めることで、余計な驚きや
不満を抱くことなく、スムーズな対応が
出来るようになりたいものです。
東洋医学で小児の発達障害が述べられる
こともあり、これを五遅五軟といいます。
五遅は、立遅・行遅・語遅・髪遅・歯遅
のことで、立ち上がって歩いたり、髪や
歯が生えたり、言葉を話すのが数年遅れ
ることを指します。
五軟は、頭軟・項軟・口軟・肌肉軟・
手足軟のことで、いつまでも首が据わら
ないなど、軟弱で力が入らない状態を
指しているといわれます。
これらの原因は”腎精”の不足だと考えら
れ、治療としては”腎”を補うこととされ
てきました。
現在の発達障害とはもちろん解釈が異な
っていますが、古来からの対処法もご参
考になさってみてください。
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