初夏の養生
立夏を過ぎ、30℃近くまで気温が上が
る日も出てきました。
これから梅雨~夏を迎えるわけですが、
毎年、暑くなって湿度が上がってくると
体調が悪いな…という方もいらっしゃる
と思います。
今の時期から季節先どりの養生をして、
元気に過ごしていきましょう。
東洋医学では、消化器系のことを“脾胃”
といいます。
気・血・水などの生きていくのに必要な
物質を、飲食物から生成して他の臓腑に
届け、また体内の水分が滞りなく巡るよ
うに管理しています。
この脾胃は、湿気に弱いという特徴が
あるのですが、逆に、脾胃が万全な状態
であれば、蒸し暑さに負けず、エネルギ
ーが高い状態で過ごすことができます。
梅雨から夏の時期にバテてしまいやすい
方は、胃腸に負担をかけない生活をする
と養生になりますよ。
①冷たい飲食物を摂りすぎない
ビールやアイスなどが美味しい季節です
が、胃腸を冷やすと必ず機能が低下しま
す。ビールを飲むときは温かい惣菜をお
つまみにする、アイスを食べるときは飲
み物を温かいものにするなどして、バラ
ンスを取りましょう。
②水分の摂りすぎに注意する
熱中症への警戒から、ひっきりなしに
水分を摂ろうとする方がおられます。
涼しい室内にいて、汗をたくさんかく
状況にない場合は、普段どおりの水分の
摂り方で十分です。
水分を摂りすぎてお腹が膨れてしまうと
脾胃に負担がかかって、食欲が落ちてし
まいます。
適切な水分摂取を心がけてください。
③暴飲暴食を避ける
④遅い時間の食事を避ける
今の時期に胃腸の調子を落としてしまう
と、夏バテのリスクが高まります。
普段から胃痛、胃もたれ、便秘、下痢
などになりやすい方は、節制してみてく
ださい。
⑤旬の食材を利用する
トウモロコシや枝豆は、身体にたまった
余分な湿気を排出してくれる働きがあり
ます。湿度が高い日に身体が重だるく感
じたときなどにお薦めです。
夏野菜のトマトやキュウリ、ゴーヤなど
は、身体を潤し、余分な熱を冷ます働き
があります。
冷たいものを摂ったり、水をガブ飲みす
るよりも、夏野菜を取り入れてみてくだ
さい。
カツオやタコは、気や血を補って疲労回
復に役立ちます。
暑さに負けそうなときにお薦めです。
長い歴史がある東洋医学の知識を味方に
つけて、梅雨から夏の季節をどうぞ健康
にお過ごしください。
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