高齢者の体温調節
今日も暑いですね。
東京では昨日から最高気温が30℃を超え
真夏日となりました。
このような天候が数日続く予報ですので
熱中症や体調不良には、十分お気をつけ
ください。
昨年5月に全国で熱中症により救急搬送
された人は、2,427人だったそうです。
乳幼児よりも高齢者の発症件数が多く、
高齢の方に対しては周囲の人が気をつけ
てあげる必要があるかもしれません。
高齢の方は、
・温度を正確に感じとる
・体温を発散する
・喉の渇きを感じる
これらの機能が低下している可能性が
あります。
温度を適切に感じとる機能の低下から、
気温が高くても暑さを感じず、むしろ肌
寒く感じる場合さえあるようです。
先日も、身体が冷えるので真夏の2カ月
間以外はずっと暖房を入れているという
年配の患者様がいらっしゃいました。
昼間に窓を閉め切っていたり、厚着をし
すぎている方がいらっしゃいましたら、
指導が必要です。
また、汗をかく機能も低下していること
が多いです。
気温が高いときは、身体の表面の血流が
増え、汗が出て、体温を身体の外に放出
することができるのですが、この機能が
うまく働かないと、体内に熱がこもって
しまいます。
加えて、喉が渇くという感覚が鈍くなっ
ている場合は、十分水分補給することも
出来ていないかもしれません。
室温が35℃を超えるようなときは、たと
えご本人が寒いとおっしゃっても冷房を
入れ、室温を下げたうえで、ひざ掛けや
1枚羽織ることで調節してもらいましょ
う。
お手洗いが近くなるなどの理由で、水分
を摂りたがらない方に対しても、身近な
場所に湯飲みやペットボトルを置いてお
き、少量ずつでもこまめに飲んでいただ
きましょう。
真夏になる前に、ある程度習慣づけられ
るといいですね。
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