寒暖差アレルギー
二十四節気の『霜降』をむかえ、秋も
後半に差しかかりました。
陽もだいぶ短くなってきましたね。
カゼではないのだけれど、くしゃみや
鼻水が出るんだよね…、鼻炎かしら?と
いうお話を、患者さまから伺うように
なってきました。
秋の花粉症でなければ、寒暖差アレルギ
ーの症状かもしれません。
カゼや花粉症は、ウイルスや花粉などの
原因物質によって症状が引き起こされる
のですが、寒暖差アレルギーには原因物
質がありません。
気温の落差に対して身体の調整機能が
追いつかず、自律神経が乱れることに
よって発症すると考えられています。
寒暖差アレルギーは血管運動性鼻炎と
いわれることもあります。
血管は自律神経の作用によって、寒い
と収縮し暑いと弛緩します。
鼻粘膜にも毛細血管が密に分布していま
すが、寒暖の波が激しいとうまく調整し
きれずに、温度差の刺激が、くしゃみや
鼻水を引き起こしてしまいます。
ひどくなると、蕁麻疹、喘息の悪化、胃
腸の不調、不眠などにつながることもあ
るようです。
夏の冷房を使う時期に発症する方もいら
っしゃいます。
季節の変わり目の気温差や、室内室外の
大きな温度差は、意外に身体に堪えてい
るものです。
もし寒暖差アレルギーのような症状があ
りましたら、ご自身の自覚以上に、お身
体が疲れているのだと思ってください。
体感の温度差を小さくするために、寒い
ときは一枚羽織る、足もとを冷やさない
ように部屋でも靴下を履きはじめる、加
湿をする、などはお薦めです。
そのほかにも、睡眠時間を十分とったり、
食事の内容や時間が乱れているようであ
れば、改善することで自律神経が元気に
なりますよ。
呼吸器系の症状や蕁麻疹には、五臓の
”肺”を補う白い食材を取り入れると養生
になります。
レンコン、豆腐、豆乳、白ゴマ、白キク
ラゲ、山芋、梨などを食卓に加えてみて
ください。
この時期はお身体を労わって、来たる冬
に備えましょう。
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