生活習慣と東洋医学
糖尿病や高血圧、癌や脳卒中、心臓病
など、多くの病気の発症や進行に生活
習慣が大きく関わっていることはよく
知られています。
千年前に書かれた医書『三因極一病証
方論』でも生活条件によって起きる病
について述べられており、内因でも
外因でもない、不内外因と呼ばれて
います。
飲食の不摂生については、まず量が
少なすぎても多すぎてもダメで、
生ものや冷たいもの、不衛生なもの、
味の濃いもの、脂っこいもの、飲酒
などについて、摂り過ぎたときの害が
述べられています。
また、酸・苦・甘・辛・鹹(塩辛い)と
いう味のバランスや、熱・温・平・涼・
寒という身体を温める性質の食べ物と
冷やす性質の食べ物のバランスを考えて
摂ることを勧めています。
飲食以外にも、過度の労働や精神疲労、
過度の性生活、打撲や捻挫などの外傷、
寄生虫、冷暖房などが病気の原因になり
うると指摘されています。
生活習慣病が社会問題になっている現代
において千年前の書物から学ぶことは
いまだ多く、東洋医学の役割も人の歴史
が続く限り廃れることはないのでしょう。
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