低気圧と消化不良
西日本では記録的な大雨となっている
ようです。
東京も、昨日は降ったり止んだりの雨と
強風で、蒸し暑くとも窓が開けられない
状況でした。
このような日は、東洋医学的には湿邪に
遭遇しやすく、脾胃(胃腸)の調子が落
ちてしまいやすいのですが、私も昼食を
摂ったあとくらいから、すこし胃が重い
ような感じがしました。
舌を診ると、”膩苔(じたい)”といわれ
る、バターのようにねっとりとした苔が
ついています。
同時に脚のむくみが強くなり、胃が下に
引っ張られているような重い痛みととも
に、横になりたいようなだるさが出てき
たので、自分で治療することにしました。
”足の太陰脾経”という経絡上にある、
太白、陰陵泉という経穴にお灸をし、
”足の陽明胃経”という経絡上にある、
足三里、豊隆、衝陽という経穴に鍼を
しました。
治療後、胃のあたりが軽くなり、脚の
むくみ感もなくなりました。
暴飲暴食や、お腹を冷やすこともして
いなかったのですが、どうして脾胃に
隙ができて、湿邪を侵入させてしまった
のかと考えると、おそらく水の飲みすぎ
だろうと思い当たりました。
蒸し暑かったので、わりとひっきりなし
に常温の水を飲んでいたのです。
熱中症予防以前に、一日何リットル飲ん
だ方がよい、と推奨されることがありま
すが、水分摂取の適量は、人や状況に
よって変わります。
食事の前に水を飲み過ぎると、胃酸が
薄まって消化不良になったり、食欲が
落ちたりすることもあります。
わたしはただでさえ湿邪が猛威を振る
っているような気候の日に、脾胃の
調子を落とすようなことをしてしまっ
たため、症状が出たのですね。
普段から胃腸の具合に心配がある方は、
低気圧がきている日は、いっそう気を
つけてみてください。
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