寝違えについて②
前回、寝違えの病態についてはいろいろな
見解があることを簡単にご紹介しました。
よって治療も、施術者が炎症が原因であると
考えるならば患部を冷やすでしょうし、血行
不良が原因であると考えれば温めるかも
しれませんし、経絡の通りが悪くなっている
と考えれば鍼を勧めるというように、治療院
ごと、施術者ごとに方針がまちまちだったり
するようです。
わたしが治療する場合には、マッサージと
背骨を整える施術と鍼を併用することが多い
です。
特に鍼は経絡(特に陽経)を使った遠隔治療
が効果を発揮することが多いです。
肘から手にかけての部分や膝から足にかけて
の部分には、全身に効果を及ぼす重要なツボ
が並んでいるのですが、首の痛いスジと経絡
で繋がっている末梢のツボに鍼を刺すと、
瞬時に痛みが取れて首を動かせるようになる
ケースがよくあります。
また、鍼を刺したまま首を動かしていただく
運動鍼という方法もあります。
頻繁に首を寝違えるという方は、根本的な
問題解決として骨格の調整や姿勢の改善が
必要かもしれませんね。
いつも湿布を貼ってやり過ごしているという
方は、ぜひご相談ください。
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