関節リウマチ
台風が関東に近づいています。
帰宅が遅くなりそうな方は、くれぐれも
お気をつけください。
気温も昨日からぐっと下がり、30℃を
下回っています。
ただでさえ夏カゼが流行っているのに、
なお体調管理が難しくなりそうです。
こういった低気圧の接近にともなう悪
天候のときは、関節リウマチの症状が
悪化しやすいともいわれています。
関節リウマチは、「膠原病」という疾患
に分類される病気です。
膠原病とは、身体の免疫が、誤って自分
自身の正常な細胞や組織を攻撃してしま
う疾患で、骨や軟骨、筋肉や皮膚など、
全身を構成するたんぱく質に炎症が起き
ます。
関節リウマチは、8:2くらいの割合で
女性に多く、日本には70万人以上の患者
さんがいるといわれています。
「朝に両手の指がこわばって動かしづら
い」という症状から発覚することが多い
といわれていますが、肘や膝など、手指
以外にも、どの関節にも症状が起こり
うるので注意が必要です。
放置していると、炎症のために関節が
腫れて痛んだり、進行すると関節が壊れ
て動かすことができなくなってしまうの
で、不審な症状がありましたら、すぐに
膠原病内科やリウマチ内科などにご相談
ください。
以前は、関節リウマチになると症状が
落ち着くまでに、10年単位での時間が
必要でしたが、今では新薬も開発され、
”治る病気”となっているようですよ。
慢性の関節リウマチの患者さんで、鍼灸
治療を希望される方もいらっしゃいます。
全身の水の巡りを良くし、体内の湿気を
取り除く治療をするとともに、痛みの
ある関節にお灸をします。
怪我で炎症が起きた場合は冷やすのが
鉄則ですが、慢性期のリウマチは冷やす
と痛みが増すことがあります。
関節リウマチの患者さんの手はひんやり
と冷えていることが多いのですが、そう
いったケースではお灸で温めることで、
痛みの緩和をうながしていきます。
いずれにしても、早め早めの治療が重要
となります。
お忙しい方も、気になる症状がありまし
たら、放置しないようになさってくださ
いね。
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