脳卒中後遺症
脳の血管が詰まったり、破れて出血する
ことで、脳の細胞が死んでしまう病気を
脳卒中といいます。
こういった脳血管疾患は、日本人の死因
の第3位となっています。
原因には動脈硬化の進行が大きく関わっ
ています。
動脈硬化の悪化要因である喫煙や過度の
飲酒、塩分の摂りすぎ、運動不足などの
生活習慣は、若いうちから改めておいた
ほうが安心かもしれません。
脳卒中を発症してしまうと、命が助かっ
たとしても、様々な後遺症が残る場合が
あります。
多いのは、片麻痺(へんまひ)といわれ
る運動麻痺です。
左脳が障害を受けると右半身が、右脳が
障害を受けると左半身が麻痺してしまう
ことがあるのです。
同じ側の手足に力が入りづらくなります
ので、歩行が不自由になったり、様々な
行動に支障をきたします。
お顔の半分が麻痺してしまうと、ろれつ
が回らなくなって言葉が不明瞭になって
しまったり、食べ物を飲み込むのが不自
由になることもあります。
片麻痺以外にも、損傷した脳の部位が
つかさどっていたことが、出来なくなっ
てしまう可能性があります。
言語野が障害されれば言葉を理解出来な
くなったり、視覚野が障害されれば目が
見えづらくなったりしかねません。
意識が低下して認知症のような症状が
出たり、感覚障害が出たりなど、様々な
症状が残ってしまう可能性があるのが
脳卒中の怖いところです。
まずは予防ですが、万一同じ側の手足が
動かしづらいとか、ろれつが回らない
などの症状が突然あらわれたら、すぐに
救急車を呼んでください。
後遺症を残さないためには、ごく早期の
処置が重要だと考えられています。
片麻痺や言語障害などの後遺症に対して
は、私たちも鍼灸やマッサージでリハビ
リのお手伝いをすることができます。
身体が不自由になることで、引きこもり
がちになったり、うまく喋れないことが
恥ずかしくて、無口になってしまうこと
がよくあると思います。
脳の機能がいったん障害されても、生き
残っている脳がその機能を肩代わりする
ことで、機能を回復できるという研究
結果があります。
このためには、リハビリでせっせと身体
を動かし、刺激を脳に送らなければなり
ません。
また、身体を動かさないでいると麻痺し
た筋肉が萎縮し、関節も固まってしまい
ます。
脳神経機能の再編成を目指して、身体を
動かしてみませんか?
当院では保険を使った近隣への往診施術
が可能です。
ぜひご相談ください。
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