風疹と母子感染症
風疹の流行が続いていますね。
風疹は、ウイルスに感染したことにより、
発熱、発疹、リンパ節の腫れなどの症状
が出る病気です。
カゼのような症状に加え、耳の後ろや首、
後頭部などのリンパ節が腫れたり、赤く
隆起した小さな発疹が、身体のどこかに
あらわれたりしたら、すぐに病院に行き
ましょう。
唾液の飛沫で感染するので、マスクの
着用や手洗いも必須です。
ニュースなどで報道されている通り、
妊婦さんが風疹のウイルスに感染すると、
生まれてくる赤ちゃんに、心臓病や難聴
などの障害が出る恐れがあります。
とはいえ、風疹のウイルスが感染してか
ら症状が出るまでの潜伏期間は2~3週
間もあり、その間ほかの人にうつさない
ことは難しいといわれています。
そのため予防接種が重要視されているの
ですね。
女性は妊娠前に2回、ワクチンの接種を
受けておくこと、妊婦さんのご家族など、
周囲の方も予防接種を受けておくことが
推奨されています。
抗体を持つ割合が低いといわれる、39歳
~56歳の男性の抗体検査と予防接種の
費用が、来年から無料化される案が検討
されているそうです。
社会の問題として、関心を持って情報を
追っていきたいと思います。
母子感染症のことですが、風疹以外にも
母子感染する病原体はたくさんあり、
総称してTORCH(トーチ)症候群とも
いわれます。
T=Toxoplasma gondii トキソプラズマ
O=others その他 梅毒、B型肝炎など
R=Rubella virus 風疹
C=Cytomegalovirus サイトメガロウイルス
H=Herpes simplex virus 単純ヘルペス
トキソプラズマの場合、妊婦さんの土い
じりや、肉の生食がリスクになります。
知らなかったばかりに…と、のちのち
後悔することのないように、これから
お子さんを希望されるご夫婦は、母子
感染症について知識を入れておいた方
がいいと思います。
社会としても、知識が普及することで
母子感染症を減らしていけたらいいで
すね。
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