免疫力を落とさない
新年から社会はまた大変なことになっ
ておりますが、皆さま本年もよろしく
お願い申し上げます。
再び緊急事態宣言が発出されましたが
当院は通常通り営業しております。
感染者数や病床の逼迫具合などの今後
の推移によっては、時短や休業の対応
をとらせていただくかもしれません。
その際は事前に当サイトでご連絡させ
ていただきます。
まずは、この1ヶ月で感染拡大が収束
傾向になるといいのですが。
当院でも感染症対策をできる限り行な
っておりますが、皆さまもすでに日常
生活の一部として励行されておられる
のではないでしょうか。
あとは免疫力を落とさないように気を
つけていきましょう。
冬にカゼをひきやすいのは、低温と乾
燥で、鼻や気道の粘膜のバリア機能が
低下するためだそうです。
通常は、吸い込んだウイルスや細菌が
粘膜に付着しても、粘膜に生えている
線毛という組織に捕らえられて、その
運動によって粘液とともに口の方に運
ばれ、タンとして排出されます。
しかし、気温が低下したり乾いた空気
にさらされると、粘液の粘り気が増し
て線毛がうまく運動できなくなるため
異物を排出する機能が低下すると考え
られています。
ご自宅や職場で、暖房のほかに加湿は
されているでしょうか。
室内湿度を40~60%に保つと呼吸器
系の感染症にかかりづらくなるといわ
れますので、ぜひ参考になさってみて
ください。
乾燥した環境に長くいなければならな
いときは、人が少ない場所でもマスク
をしたままでいたほうが、粘膜の温度
や湿度を保つことができますよ。
また基本的なことですが、睡眠や栄養
をしっかりとって、疲労やストレスを
溜めないようにしていきましょう。
東洋医学では、身体の表面には衛気(
えき)という気が巡っていて、外から
来る邪気を防いでいると考えられてい
ます。
衛気の原料は五臓の「脾」が飲食物
から取り出したエネルギーで、それを
「肺」が全身に巡らせています。
「脾」を補う食材は、
米などの穀類
シイタケなどのキノコ類
山芋などのイモ類
カボチャなどの野菜
大豆などのマメ類
栗などのナッツ類
消化の良い肉類や青魚
などがおすすめです。
「肺」を補う食材は、
白キクラゲ、百合根、梨、杏仁、 カブ、大根、蓮根、クワイ
などがあります。
胃腸を傷めないように、身体に合わな
い食べ物や食べ過ぎを避けて、よく噛
んで召し上がってください。
衛気となるエネルギーが潤沢に作られ
免疫力も高まるはずです。
ときには気晴らしもしつつ、引き続き
皆さんで感染症の予防に努めていきま
しょう。
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