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冷えをまねくもの

猛暑の印象が強すぎた今年ですが、気

づけば年末まであとひと月です。

日が暮れるとすぐに肌寒くなり、朝晩

の気温は10℃を下回るようになって

きました。


コートやジャンパーの準備はお済みで

しょうか。

暖房や加湿器、厚手の靴下やひざ掛け

などを駆使して防寒しましょう。


冬に患者さんからよくご相談を受ける

のが「デスクワーク中に足元が冷えて

つらい」というものです。


エアコンの暖気は頭上に溜まりやすく

床近くまではなかなか温まらないもの

ですね。

また長く座りっぱなしでいると血行が

悪くなり、温かい血液が末端まで届き

づらくなることが冷えの原因であると

いわれます。


物理療法によって一時的に血行を改善

させることはできますが、冬にじっと

座ったままでいても、恒久的に足先が

温かいままでいられる治療というもの

は、残念ながらないと思います。


たまに席を立って歩くようにするとか

座りながら足首を反らしたり、両脚を

くっつける方向に10秒間力を入れて

から脱力するなどのことで、血行を良

くすることができます。


低温火傷に配慮しながら貼るカイロを

活用したり、最近はUSB対応の電気

ブランケットなどもあるようです。

肌寒い場所でじっとしていて末端から

冷えてくるのは病的なことではありま

せんから、温活グッズを駆使して暖を

とるようにしても良いのではないでし

ょうか。


冷え性の人のなかに、元々平熱が36

℃以下という低体温の人が増えている

そうです。

これは栄養不足や筋肉量の不足、甲状

腺機能の低下などが原因ではないかと

考えられています。


東洋医学では、過労や加齢、食事の量

が足りていない、体質が虚弱、などの

理由でエネルギーが不足していると、

寒さの邪気を防御できずに体内へ侵入

を許し、冷えによる不調が出るとされ

ます。

冷えのほかにダルさや顔色の白さなど

があるときは、疲れすぎに気をつけ、

外食でも市販の惣菜を利用してでも、

栄養豊かな食事をしっかりとるように

してみてください。


お風呂で温まっても、上がって数分で

つらい冷えが元に戻ってしまうという

方もおられます。

ストレスや緊張のために毛細血管が収

縮したままになっていて、なかなか血

が巡らないのが原因かもしれません。


冷えのほかに、イライラしやすい、理

由もなく涙がこぼれる、肩こりがひど

い、顔色がどす黒く見えるなどの症状

があるときは、なにかリラックスでき

るようなことをすると冷えが緩和する

可能性があります。

趣味のことをする、気晴らしに出かけ

る、ひとりでゆっくり過ごす、好きな

香りをかぐなどのことはお薦めです。

なんとか時間を作ってご自身のために

使ってみてください。


冬に温かく過ごすことは、東洋医学的

には「腎」を守ることになり、アンチ

エイジングや、春に元気よく活動する

ためのエネルギーを養うことと、同じ

意味になります。

年末にかけてお忙しい方も多いだろう

と思います。

市販の温活グッズなども利用してぜひ

ご自愛なさってください。


星空散歩治療院 冷えをまねくもの


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