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夏の終わりを過ごす

過酷な暑さも、あとひと月ほどの辛抱

でしょうか。

今年の夏は猛暑日続きで雨の降り方も

昔とは異なり、まるで熱帯にいるよう

ですね。


東洋医学の夏の養生法として、早起き

して活動的に過ごすと良いとか、熱を

冷ます作用がある果物や夏野菜を積極

的に食べるのが良いなどというものが

ありますが、それだけで健康を担保で

きるような気候ではすでになくなって

きているようです。


熱中症を防ぐために、高齢者は昼間の

外出を控えることが推奨され、児童や

学生の運動も制限されています。


冷房を使うことは不可欠ですが、夏に

冷えすぎることへの対策が新たに必要

になったりと、従来通りの夏の養生で

はカバーしきれない要素が増え続けて

います。


とはいえ、夏にあまり体を動かさず、

汗もかかず、汗腺を活性化させ損ねた

まま秋冬に突入してしまうと、体温の

調節がうまくできなくなったり、皮膚

の乾燥が強く出てしまったり、カゼを

ひきやすくなったり、などという弊害

が心配でもあります。


東洋医学では、四季の変化を問題なく

乗り切るには、来る季節に先んじて身

体をつくっておくことが必要だを考え

られています。

夏の終わりに差しかかり、疲れも出て

きている頃だと思いますが、本格的に

涼しくなる前に、ぜひすこしでも体を

整えておきましょう。


〇温かいものを食べる

夏のあいだ冷たい飲食物をとる機会が

多かった方は、そろそろ温かいものに

切り替えましょう。

暑さで食欲が落ちたり、湿気のせいで

体がだるくなりやすい方も、冷房で室

温を下げたうえで温かいものを食べ、

胃腸を温めるのがお薦めです。


〇筋肉の血行を良くする

デスクワークの方は冷房による冷えを

辛く感じやすいかもしれません。

冷えると血行が悪くなり組織に老廃物

が溜まるため辛さを感じます。

夕方以降の比較的涼しい時間帯にひと

駅分歩いたり、半身浴で軽く汗をかい

たりすることはお薦めです。

こまめに筋肉に血を巡らせて老廃物を

流し、翌日に持ち越さないようにしま

しょう。


〇余力があったら筋トレをする

近年はジムもたくさんできて、快適な

環境でトレーニングをすることも年中

可能になっています。

東洋医学的には筋トレは春夏にお薦め

の養生です。

たくさん汗をかくような激しい運動や

筋力アップを目的とする高負荷のトレ

ーニングなどは、寒い季節にはあまり

そぐわないとされています。

体力の低下が気になる方は、夏のうち

に無理のない範囲で鍛えてみてはいか

がでしょうか。


〇秋の食材の食べかたに注意する

梨やブドウなどが店頭に出回り始めま

したね。

秋に旬を迎える食材は、薬膳では夏に

乾いた体を潤す働きがあり、喉や皮膚

の乾燥を防いでカゼを予防するとされ

ます。

夏にしっかり汗をかき湿気の害に強い

体質の方には有益な効能です。

反対に夏のあいだあまり汗をかかず、

冷房で冷えたり、水分をとり過ぎて胃

がチャプチャプいうようなときに食べ

過ぎると、体をだるくさせる可能性が

あります。

湿度が高い日に体が重だるくなりやす

い方は、秋らしいさわやかな気候にな

るまでは、秋の果物なども食べ過ぎを

控えたほうが無難かもしれません。


台風シーズンでもありますので、無理

せず、できる範囲で養生なさってみて

ください。


星空散歩治療院 夏の終わりを過ごす

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