新型栄養失調
梅が咲き始めましたね。
2月4日の立春まであとわずかです。
春を体調良く過ごすために、寒さの極
みである今は、なるべく長めに睡眠を
とり、暖かくして心穏やかにお過ごし
ください。
スギ花粉症がある方は今から腸内環境
を整えてみましょう。
食物繊維が豊富な根菜や海藻、キノコ
類などのほかに、お好きな発酵食品を
取り入れるのがお薦めです。
ヨーグルト、甘酒、味噌、ぬか漬け、
キムチ、納豆など、体質に合う食品を
選んで食べ、善玉菌を増やしておくと
アレルギー症状が緩和される可能性が
ありますよ。
さて、春になれば日ごとに寒暖の差が
大きくなり、自律神経への負担も増す
ことになります。
季節の変わり目に片頭痛が出やすい、
ギックリ腰になりやすい、気分が落ち
込みやすいなどの不調が出てしまう方
は、普段から体力がギリギリの状態で
生活しているのかもしれません。
新型栄養失調という言葉があります。
カロリーは足りているのに、タンパク
質、ビタミン、ミネラルなどの必要な
栄養素を摂取できていない状態のこと
を指します。
貧血やめまいの他に、だるさや冷え、
片頭痛、気分の落ち込み、便秘、肌の
トラブル、カゼをひきやすいなど様々
な不定愁訴の原因となっていると考え
られています。
体型がふくよかでも脂質や糖質ばかり
摂っていて、タンパク質やミネラルが
不足していれば低栄養の状態であると
いえます。
パン1個、カップ麺だけというような
食事が多い人によくみられ、日本人に
激増しているそうです。
70歳以上の5人に1人、20歳以上
の女性の8人に1人が、低栄養に該当
するという報告もあるほどです。
忙しさや疲労のために、食事に時間や
労力をかけられないという方も多いで
しょうし、体重や体型が気になり食事
を制限している方もおられるだろうと
思います。
ですが、大切な仕事や学業を続けたり
望む人生を送るためには、必要な栄養
を過不足なく摂り健康を維持する知恵
が、意外にも不可欠だったりします。
不定愁訴のためにやりたいことを諦め
るとか、原因不明の症状で病院通いを
するとか、日常的に鎮痛薬を服用する
というのは、できれば避けたいもので
すよね。
もし食事が米・パン・麺だけに偏って
いましたら、コンビニ食やスーパーの
お惣菜なども利用して、肉・魚・卵・
野菜・海藻・果物などを少しずつでも
加えてみてください。
詳しくは厚生労働省の「食事バランス
ガイド」を検索してみてください。
寒暖の差や気圧の差が大きくなる春が
目前です。
ぜひ今のうちに、食事の面からも体調
を立て直してみませんか。
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