期門の効能
- kspbd0067
- 3月31日
- 読了時間: 2分
ツボの効能シリーズです。

期門(キモン)は肋骨のすきまにある
ツボです。
乳頭の位置から指4~5本分まっすぐ
下に行き、第6肋骨と第7肋骨の間の
くぼみにツボをとります。
押すとズンと響くような痛みを感じる
かもしれません。
期門は、足の厥陰肝経に属するツボの
なかでも、肝という内臓の状態が反映
されやすい場所だとされています。
東洋医学での「肝」は伸び伸びとした
気の巡りをつかさどる臓腑です。
強いストレスや緊張のために気の巡り
が滞ると、イライラと同時に、期門穴
周囲の肋骨のあたりから脇にかけてが
パンパンに張り、苦しく感じるという
症状が出る場合があります。
また、「肝」の不調が消化器系に飛び
火することも多く、気の滞りが原因で
ゲップが出やすくなったり、胃酸が逆
流してしまうこともあります。
こういった症状が出ているときに期門
が治療点としてよく使われます。
ストレスが強まっている方ほど、期門
を押したときに痛く感じると思います
ので、ピンポイントで指圧しなくても
いいと思います。
もしストレスを強く感じ、胸から脇が
張って苦しく感じたら、みぞおちから
肋骨のラインに沿って脇腹まで、手の
ひらで撫でおろしてみてください。
猫背にならないように少し体を起こし
て、ゆっくり息を吐きながら、右手で
左の脇を、左手で右の脇を、繰り返し
さすります。
うまく気が巡ると、脇の張りがとれて
呼吸がしやすくなったり、胃のつかえ
がとれてグルグルと動き出す、という
反応が感じられるかもしれません。
ただでさえ春は「肝」に負担がかかる
季節だとされています。
このところの激しい寒暖差も、体には
大きなストレスです。
加えて生活環境の変化が訪れている方
も多いだろうと思います。
この時期に頑張りすぎると、例年5月
の連休あたりに疲労がピークに達して
体調を崩す方が続出するので、どうか
極力マイペースに、休養や気晴らしの
時間をしっかりとりつつお過ごしいた
だけたら幸いです。
日常的なケアのひとつとして、ツボの
効能もご活用ください。

Comentarios