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気象病多すぎ問題

湿度が高い日が続いていますね。


昼間は汗をかくほど暑く、夜は肌寒く

感じることもあります。

身体がついていかずに疲労を感じると

いう方も多いのではないでしょうか。


まずは、熱中症にならないように対策

していきましょう。

・暑い日はこまめに水分とミネラルを

 補給

・室温が28℃以上になったら冷房を

 使う

・睡眠不足を避ける

・朝食も食べて栄養をしっかりとる

・高齢者や子どもを見守る


さて、曇りや雨が続くと「気象病」や

「天気痛」といわれる体調不良に悩ま

される方が増えます。


ある人にとって特定の気象条件のとき

に不調があらわれるもので、症状は、

頭痛、肩こり、倦怠感、めまい、吐き

気、耳鳴り、関節痛、気分の落ち込み

などが報告されています。


気圧の変化を感知する内耳の興奮が脳

神経に伝わり、自律神経のバランスが

乱れることで発症するという説や、日

照不足のとき幸福ホルモンといわれる

脳内物質セロトニンの分泌が不安定に

なり、症状があらわれるという説など

があります。


症状の出かたには個人差が大きいよう

です。

雨の日が続くと不調になる人、天気が

崩れる前日が最もつらいが、雨が降り

出すと軽減する人、居住地は晴天でも

遠くで台風が発生しているときに症状

が出る人、など様々です。


現在国内で1000万人以上が何らかの

気象病を持つと推計されています。

特に女性に多く、女性の半数以上が気

象病を自覚しているという報告もある

ほど、日本の社会に蔓延している病理

であるといえます。


症状がひどい人は、職場や学校に通う

ことが難しくなる場合もあり、社会問

題にもなりつつあります。


症状の対処法としては、

・規則正しい生活をおくる

・習慣的に軽い運動をする

・定期的にストレスの発散をおこなう

・スマホの使用時間を減らす

・姿勢を良くする

・軽く耳をつかんで回す

・医師に薬の処方を受ける

などが試みられています。


薬では、頭痛薬、抗めまい薬などの症

状を抑えるものや、体内の水の循環を

整える漢方の五苓散や苓桂朮甘湯など

が処方されているようです。


当院にも天候に伴う体調不良を訴える

患者さんは多く来られますが、それに

しても今年はその割合が多いと感じて

います。


昔から、低気圧が近づくと古傷が痛む

とか、雨の日はリウマチの症状が悪化

しやすいといわれてきました。


ひと昔前までは、天候に影響を受けや

すいのは、持病がある方や高齢の方の

ような、体力が低下している人に限ら

れていたのです。


気象病という名称が市民権を得るよう

になり、社会に潜在的にあったものが

可視化しただけ、ということもあるの

だろうと思いますが、どうしてこんな

にも天候に影響を受ける方が増えてし

まったのでしょうか。


原因として、

・気候の変化が年々過酷である

・多忙すぎて疲れている人が多い

・コロナ禍のあいだに体力が落ちて、

 自律神経の調整能力が弱まった

もあるように思います。


コロナ禍中に運動不足になった、食事

が適当になった、在宅勤務でオンオフ

なく仕事をし過ぎていた、などという

お話しは、枚挙にいとまがないだろう

と思います。


出勤が再開したばかりの現在は、より

疲れている方が多いのかもしれません

が、時間をかけて少しずつ生活習慣を

整えて、気候に打ち勝てるくらい体力

を回復させていくことができたらよい

のですが。


梅雨に入ってから頭痛やめまいがする

という方は、まずは十分な睡眠と栄養

をとり、晴れた日の元気があるときに

ストレッチなどをしてみてください。


市販薬を使用している方は、頭痛など

がつらくても、ひっきりなしに服用す

るのは本当に危険なので、用法容量は

必ずお守りください。


東洋医学的には、冷たい飲み物や脂っ

こい食べ物、汗をかかないときの水分

のとり過ぎなども、症状を悪化させる

と考えられています。

ぜひ参考になさってください。

星空散歩治療院 気象病多すぎ問題


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