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老化と東洋医学

3月は寒い日が続きましたね。

桜の開花も平年より遅く、満開は4月

に入ってからとなるようです。


3月の後半は、普段はよく眠れる方で

も眠りが浅くなっていたり、いつもの

コリが、さしたる原因もないのに痛む

くらい酷くなっている、という愁訴を

よく伺いました。


寒暖差や気圧の変動が大きな時期です

から、多かれ少なかれ、すべての人が

自律神経に負担を被っていて、身体が

緊張しやすく、リラックスはしづらく

なっていると考えられます。


暑いくらいの気温になったとしても、

冷たい飲み物はまだ避けて、お風呂に

ゆっくり浸かったり、ひざ掛けで骨盤

周りを冷さないようにする対策はお薦

めです。


春らしく活動的に過ごしつつも、疲れ

やすい季節でもありますので、どうぞ

ご自愛ください。


さて、鍼灸でアンチエイジングは可能

か、というご質問がありました。


東洋医学では、苦労や心労のために実

年齢よりも老いたように見える人を、

年相応まで若返らせることは出来ると

考えられています。

もちろん治療だけでなく、生活習慣の

改善も同時に行うことが必要です。

元々若々しい方を、それ以上若返らせ

ることは出来ません。


年相応のイメージも人によって様々で

すが、現代の東洋医学の基礎でもある

2千年以上前の古典には「女性は7の

倍数、男性は8の倍数の年齢のときに

身体に変化の節目がおとずれる」と記

述されています。


女性は49歳頃に月経が終了、男性は

56歳頃に生殖能力が衰えてくるとさ

れており、それ以降は老化の道のりと

考えられています。

この境界を後戻りすることは東洋医学

には出来ないのですが、以降の老化の

速度には個人差が大きいものです。


老いを受け入れるのは、人によっては

難しいことなのかもしれません。

衰えを実感することで気持ちまで落ち

込んでしまったり、人から指摘されれ

ば憤りを感じることもあるでしょう。


ですので無理に老化をどうにかしよう

とするよりも、その人なりに、健康で

いることを目指すべきです。

高齢者ともなれば、健康=若々しさで

あり、活力や美しさと同義であるから

です。


特別なことをする必要はありません。

喫煙や飲酒は控えめに。

バランスの良い食事、無理のない睡眠

習慣、適度な運動などの基本的なこと

を続けていきましょう。


東洋医学では、腎臓に貯蔵されている

「精」という物質が徐々に減ることで

老化すると考えられています。

血により多少は精を補うことが出来る

とされているので、血液を増やすよう

な食材を適度に摂ることは推奨されて

います。


毎日タンパク質や野菜を食べ、昼間に

身体を動かすのは大変なことです。

アンチエイジングしたいと思うならば

面倒臭さとの闘いになると思います。


お仕事が落ち着いてきたら、なるべく

早く生活習慣を見直すべく、若いうち

から予防医学の知識は持っておきたい

ものです。

病気や衰えを予防して、長く若々しく

過ごしていきましょう。


星空散歩治療院 老化と東洋医学

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