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食いしばり

大寒の時期にふさわしいような、強い

寒波が訪れていますね。


2月4日の立春までは冬の土用の期間

でもあり、体調も精神も非常に不安定

になりやすいです。

電気代の高騰のため暖房の使用を節約

しておられる方が多いかもしれないの

ですが、くれぐれも冷えを我慢し過ぎ

ないように、病を招かないようにお気

をつけください。


さて、冬に肩コリがひどくなるという

方もおられると思います。


原因は、冷えによる血行の悪化、寒さ

によるリキみや冬用衣服の重さにより

筋肉の疲労が増す、加えて寒くて運動

したくない、などの悪循環だと思われ

ます。

この場合は温めたり運動したりすると

血行が良くなってコリが緩和するはず

ですので、対処は比較的容易です。


季節を問わない難治性のひどい肩コリ

のケースでは、筋肉の量が少ないため

に仕事にともなう長時間の姿勢の維持

自体が苦痛となっていたり、ストレス

や緊張から常に筋肉に力が入っていて

疲労を回復できなくなっている状況が

よく見受けられます。


慢性肩こりに高頻度で併発しているの

が、噛みしめや食いしばりです。


歯科治療の際に歯のすり減りが見つか

ったり、ご家族に就寝中の歯ぎしりを

指摘されて、マウスピースを作ったと

いう方は多いのではないでしょうか。


歯を噛みしめているときは体重以上の

圧がかかっているといわれています。

そのため咀嚼に関わる筋肉や顎関節に

負担がかかり、コリだけでなく、こめ

かみの頭痛や顎の痛みなどの原因にも

なります。


なぜ、食いしばってしまうのでしょう

か。


歯ぎしりや食いしばりが起こっている

ときに、脳のなかでドーパミンという

神経伝達物質の分泌が増加することが

わかっています。

ドーパミンはストレス発散ホルモンと

もいわれ、楽しさや意欲、集中力など

を高める作用があります。


つまり食いしばりは、ストレスを緩和

させたり意欲や集中力を高めるために

行なわれている可能性があるのです。


同時にドーパミンが快楽物質でもある

ために、これが分泌されるような行為

には依存性があり、無意識にくり返し

行なってしまうのだそうです。


食いしばりがストレスの発散だとする

と、それを止めることで他のストレス

性の体調不良があらわれてしまうこと

が考えられるため、強制的に止めない

ほうが良いとの説もあります。


マウスピースで歯や顎を保護しつつ、

食いしばり以外の方法でドーパミンの

恩恵を受けられるように、生活習慣や

思考のクセをすこしずつ見直してみま

しょう。


ドーパミン分泌を促すポイントには、

以下のようなものがあるそうです。


・誰かに褒めてもらう

・適度に難しく、頑張れば達成できる

 目標を設定する

・適度に運動をする

・タンパク質を摂る

・ビタミンB6、ビタミンC、葉酸、

 カルシウム、鉄、亜鉛、マグネシウ

 ム、ナイアシンなどが不足しないよ

 うにする

・脂質を多く含む食品(ジャンクフー

 ドなど)はドーパミンの分泌を低下

 させるので避ける


無理のない範囲でお試しになってみて

ください。

星空散歩治療院 食いしばり

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